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新魂の寿ぎ

オフィス貴和

埼玉県熊谷市

新魂の寿ぎ 熊谷文化創造間さくらめいと「月のホール」

1.素囃子「翁」

新年初めて行われる能は「翁」から始まります。別名「式三番」とも呼ばれ、翁・千歳・三番叟の三役が天下泰平、延命寿福を祈願する神事性の高い演目です。
今回、能楽「翁」で演奏される大小鼓と笛の演奏のみを組曲として、途中に大鼓方が歩いて登場する、打ち掛かりという演出をいたします。

  • 笛 福原清彦
  • 小鼓 頭取 福原百之助
  •    胴脇 福原鶴之助
  •    手先 大鳥居大助
  •    大鼓 福原貴三郎

2.歌曲「黒髪」

乁黒髪の結ぼれたる思いには 解けて寝た夜の枕とて 独り寝る夜の仇枕  袖は片敷く妻じゃと言うて 愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声 夕べの夢の今朝覚めて 床し懐かし遣る瀬なや 積もると知らで 積もる白雪
去って行った男に向けた女の肉感的な情愛をうたった長唄です。本来は唄一人、三味線一人で演奏する独吟物ですが、今回は三味線を外し、唄と笛による歌曲としました。

  • 笛 福原清彦
  • 歌 芳村 金秀

3.電子的笛の世界「八犬電」

1996年後藤浩明作曲。21世紀に入りコンピューターの進歩は目覚しく、近い将来、人間の頭脳を越えると言われています。コンピューターが作り出す、正確無比な音程とリズムに、 竹から作り出された素朴な笛が挑みます。

  • 笛 福原清彦

4.長唄「高砂丹前」

能「高砂」の乁高砂やこの浦舟に帆を上げて~の謡は結婚式で謡われる目出度い曲として有名です。 能「高砂」は播州高砂の松と摂津住之江の松は夫婦松であれ、その松の両神が現れて夫婦和合と繁栄を祝福する曲です。 歌舞伎舞踏「高砂丹前」は、前半能「高砂」の様式で踊り、後半丹前物と呼ばれる伊達な風俗を競う舞踏に変化します。庶民の芸能である歌舞伎が持つパロディ精神溢れる曲です。
今回、曲の後半に後シテ(主役)の登場曲「出端」と、シテが颯爽と舞う「神舞」を太鼓、大小鼓、笛による素囃子として挿入しました。

  • 笛 福原清彦
  • 立鼓 福原百之助
  • 脇鼓 福原鶴之助
  • 大鼓 福原貴三郎
  • 太鼓 大鳥居大助
  • 唄 東音西垣和彦
  •   東音味見 純
  •   東音村尾俊和
  • 三味線 東音村尾慎三
  • 三味線 東音高橋智久
  • 三味線 東音穂積大志

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